へちまの花

夏になると、へちまの花が咲きます。レモンイエローの大きな花です。柔らかな花弁が風になびく姿は、暑い盛りにとても爽やかな印象を与えてくれます。つる性なので棚を作って高いところに咲いています。
母の実家あたりでは、どの家庭にも垣根や庭先にありました。へちまの実は、若いうちは柔らかくて、スープに入れたり軽く炒めたりして食べられます。冬瓜みたいで美味しいものです。ちょっと青臭いけど。
実をそのままにして熟しておくと、水分が抜けて繊維だけになります。へちまタワシの材料です。カラカラに乾いた皮を落として、輪切りにし、種を取り除きます。大きな黒い種がいっぱい詰まっているのです。
そして、水で揉んで柔らかくすると、体を洗うタワシになります。堅いままのものは、お鍋を洗うタワシです。これで洗うと、焦げ付きなど、よく落ちます。金属タワシのように傷もつきませから、ホーローにも安心です。
でも、今年は実が付かなかったそうです。「花は咲いたのに実が小さいうちに落ちちゃって」と、近所のかたが言ってました。原因は雨不足です。不足、と言うより、全然降りません。北海道は水害なのに。
へちまは「へちま水」が取れるくらい水を吸いあげるので、今年はダメでしたね。代わりにかぼちゃが良いのですって。水っぽくなくて。へちまとかぼちゃは、姉妹です。花がそっくりです。でも、必要な環境は違うのですね。
生物は、ほんとに不思議ですね。もし、防風通聖散に効果がないなら。